【電子顕微鏡の画像がモノクロである理由】

電子顕微鏡は電子線を試料に照射して観察しますが、電子線そのものを、人間の目で見ることはできません。

私たちは紫外線について知っていますが、人間の目にとっては波長が短すぎるため、紫外線を目で捉えることができません。

電子線というのは、紫外線よりさらに波長が短いため、目で見ることはできないのです。

しかし、波長が短い分だけ、試料の細部まで観察できるという特徴があります。

電子顕微鏡は、蛍光板と言う部分に電子線を当てることで、可視光線に変換した像を得る仕組みを持っていますが、電子線の波長が単一であるため、映し出される像もモノクロとなってしまうのです。