【ヘマトキシリン・エオシン染色】
ヘマトキシリン・エオシン染色(HE染色、H&E染色)は病理組織を顕微鏡で観察するために非常に重要な染色法であり、まずはこの染色法で組織の全体像を把握してから、必要に応じて他の染色法を使います。
ヘマトキシリン(青紫の色素)に染まる組織は細胞核、骨組織、軟骨組織の一部、漿液成分などであり、これらを「ヘマトキシリン好性」あるいは「好塩基性」と呼ばれます。
またエオシン(赤~ピンクの色素)は、細胞質、軟部組織の結合組織、赤血球、線維素、内分泌顆粒などを染色するのに適しており、これらによく染まる組織は「エオジン好性」「好酸性」と呼ばれます。