【実験ノート等の重要性】
2014年、分析機器・科学機器遺産に認定された「第一号磁界型電子顕微鏡および関連資料」ですが、「関連資料(設計図500枚、研究記録ファイル1000冊を含む)」まで含めて認定されたことには理由があります。
このために、電子顕微鏡の開発成功までにどのような紆余曲折があったのか、何に失敗したのかということも含めて、後世の人間が知ることができるのです。
仮に目覚ましい研究成果を上げたとしても、実験ノートや資料などをきちんと示せなければ、成果の信ぴょう性を疑われるという事態にも発展しかねません。
研究者となろうとする人々(学生など)に、実験ノートの大切さを伝える機会が増えればと願います。