【標本の固定とは?】

生物の細胞や組織を顕微鏡で観察したい場合、注意しなければならないのが「時間の経過とともに、標本が変質(腐敗など)する」ということです。

このような変化をできるだけ防ぐための処理を「標本の固定」と呼びます。

固定には、ホルムアルデヒドやエタノールなどを含む固定液が用いられ、固定された標本の内部では、生化学反応が停止することになります。

場合によっては標本の強度や安定さが増すこともあり、薄く切り刻んでの観察を行うことが可能となる場合もあります。