【蛍石レンズと色収差】
蛍石レンズ(けいせきレンズ、ほたるいしレンズ)、あるいはフローライトレンズと呼ばれるレンズは、蛍石を用いて作られるレンズで、色収差の補正に役立ちます。
軽量であり、透過率や屈折率の波長分散が極めて小さい上に、レンズを透過できる波長領域が広いという特徴があり、この特徴を活かして、光学ガラスと組み合わせることで、色収差を抑えるということができるのです。
ただし、蛍石レンズは費用が高くつくことや、傷つきやすいこと、急な温度変化に弱く、潮解性を持っているため曇りが生じやすいといったデメリットもあります。