【補正環の役割とは?】
日本工業規格が規定しているカバーガラスの厚さは、「No.1=0.12~0.17」「No.1-S=0.15~0.18」と規定されており、幅があります。
その一方で対物レンズは、カバーガラスの厚さにあわせてその場で設計を変えるわけにはいきませんので、どうしてもカバーガラスによって生じる収差を補正することができない場合もあります。
そこで、対物レンズの中でも高い開口数を持つものには、補正環がついています。
観察する人は、「収差による見えづらさ」を解消するために、補正環を回してよく見える位置を探して観察すると、見えやすくなります。