【走査型トンネル顕微鏡とノーベル物理学賞】

ゲルト・ビーニッヒ氏(西ドイツ)、ハインリッヒ・ローラー氏(スイス)は走査型トンネル電子顕微鏡の設計を行った実績により、1986年にノーベル物理学賞を受賞しています。

実は彼らの装置が完成したときには、その性能を認めないとする意見もあったのですが、シリコン表面の構造解明の手掛かりを、彼らの装置の観測結果をもとに得ることができたということが、装置への信頼が高まることとなりました。

これらの顕微鏡の誕生により、様々な分野で新しい発見がなされ、新たなる受賞者が生み出されることも、これまで繰り返されてきているのです。