【電子顕微鏡開発者とノーベル賞】

1986年、ノーベル物理学賞はエルンスト・ルスカ氏(ドイツ)に贈られ、電子顕微鏡の基礎研究と開発を行った実績を認められての受賞でした。

また彼は「アルバート・ラスカー基礎医学研究賞(ラスカー賞)」をも受賞しています。

この賞は、障害や死の原因を取り除くための技術・情報・概念をもたらす基礎的な発見を成し遂げた科学者に対して贈られ、アメリカのノーベル生理学・医学賞とも称されています。

ラスカー賞を受賞した人の中には、ルスカ氏の他にも、心臓カテーテル法を開発したアンドレ・フレデリック・クルナン氏や、ポリオ、おたふく風邪などの原因ウイルスの培養法確立に貢献したジョン・フランクリン・エンダース氏がいます。